石川県 建築 防水 ジェットスプレー工法 工法性能評価

株式会社駒津組

ジェットスプレー工法

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工法性能評価

ジェットスプレーの透湿度・蒸気伝導率

ジェットスプレーの透湿度・蒸気伝導率は一般のポリウレタン樹脂や一般のエポキシ樹脂と比べ約3〜10倍程度以上もあります。

表−1 被覆材の物性

被覆材の物性

ジェットスプレー工法に関する研究報告

以下の研究報告により、ジェットスプレー工法が、コンクリート構造物の耐久性向上に有効であることがわかります。特にコンクリートの劣化に対しての下記の点について優れた効果を示します。

  • アルカリ骨材反応による膨張圧の低減
  • 凍結融解作用に対する抵抗性の向上
  • 塩化物の侵入を制御することによる鉄筋腐食の低減
  • 中性化に対する抵抗性の向上
研究報告1

ジェットスプレー工法を用いて成形した超速硬化性ポリウレタン塗膜材料のコンクリート被膜材としての性能評価試験結果

2005年4月 東海大学工学部教授 笠井哲郎

JPU材料をコンクリート被膜材として用いた場合、空気中条件下ではコンクリートが乾燥し質量が減少するが、水中条件下ではコンクリートの吸水は僅かである。
このことは、JPU材料がコンクリートからの水蒸気は透過するが、外部からの水の透過(透水)しない性質を有していることを示すものである。また、この性質により、乾湿が繰り返される一般の条件下で、コンクリート構造物の耐久性の内、以下の項目に関する品質向上が期待できる。

  1. アルカリ骨材反応による膨張圧の低減
  2. 凍結融解作用に対する抵抗性の向上
  3. 塩化物の侵入を制御することによる鉄筋腐食の低減

など

発表:土木学会年次学術講演会(CD-ROM)、部門5、Vol.61,pp.9-10,2006

実験の一部:水中での長さ変化率と質量変化率

コンクリート供試体で被覆なしとジェットスプレーで被覆した場合の長さと質量の変化を示すが、ジェットスプレーで被覆した供試体はほとんど変化がなく、外部からのコンクリートの劣化要因の侵入を防ぐことがわかる。

水中での長さの変化率
研究報告2

ジェットスプレー工法を用いて塗膜形成した超速硬化性ポリウレタンのコンクリート表面被覆材の性質

2007年 牧 洋次(カワタ化学)
福島誠司(東海大院)
笠井哲郎(東海大教授)
魚本健人(東大教授)

ジェットスプレー工法を用いて超速硬化性ポリウレタンで被覆したコンクリートは、以下のことからコンクリート構造物の耐久性の向上が期待出来ると考えられる。

  1. JPU材料をコンクリート用被覆材として用いることにより、その防水性と高い水蒸気透過性により、乾湿が繰返される条件において内部コンクリートを乾燥方向に導く特性を有し、コンクリート構造物の耐久性の内、アルカリシリカゲル骨材反応による膨張圧の低減及び凍結融解作用に対する抵抗性の向上が期待できる。
  2. ジェットスプレー工法を用いて塗膜したJPUは、高い水蒸気透過性を有しているにも拘わらず、二酸化炭素は透過し難い性質があり、その中性化抵抗性は良好であった。

発表:コンクリート工学年次論文集、Vol29,pp583-588,2007

ジェットスプレーの被覆と被覆なしでは、中性化の進行に大きな差が出る。

各コンクリートの中性化深さ